映画『テッド2』最新映画感想 下ネタ満載下品で下劣なテディベアコメディの続編

映画情報


テッド2
(原題:Ted 2

ted 2 poster.jpg
製作年:2015年(アメリカ) ジャンル:コメディ
上映時間:115分
前作:テッド


スタッフ


監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン、アレック・サルキン、ウェルズリー・ワイルド
音楽:ウォルター・マーフィ
撮影:マイケル・バレット
編集:ジェフ・フリーマン


出演者


マーク・ウォルバーグ、セス・マクファーレン(声の出演)、アマンダ・セイフライド、ジェシカ・バース、ジョヴァンニ・リビシ、ジョン・スラッテリー、モーガン・フリーマン、パトリック・スチュワート(声の出演)、リーアム・ニーソン、サム・ジョーンズ、and more


【テッド2】解説/あらすじ


セス・マクファーレン監督による、大ヒットお下劣テディベアコメディ『テッド』の続編。前作に引き続きR15指定の下品な下ネタ満載。結婚したテッドが子供を欲しがったところから、親友のジョンや若手の女弁護士を巻き込んで、大騒動を巻き起こしていく様子を描く。『テッド』に引き続いてマーク・ウォルバーグ、セス・マクファーレン(テッドの声)、パトリック・スチュワート(ナレーション)、ジョヴァンニ・リビシ、ジェシカ・バース、サム・ジョーンズのほか、『荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~』のアマンダ・セイフライド、リーアム・ニーソン、『LUCY/ルーシー』のモーガン・フリーマンなどが出演。


バイト先で知り合ったタミ・リン(ジェシカ・バース)との恋愛を成就させ、ついには結婚したテッド(声:セス・マクファーレン/吹き替え版:有吉弘行)。相棒のジョン・ベネット(マーク・ウォルバーグ)よ悪ふざけをしながら幸せな毎日を送っていたのだったが、ある日些細なことがきっかけで、テッドはタミ・リンと大喧嘩をしてしまう。バイト仲間に相談してみた結果、問題を解決するには子供を持つことが一番と思うのだったが、そんな思いとは裏腹に、テッドは養子を迎え入れることができないという問題に直面する。養子を迎え入れるためには、テッドが人間であるということを証明できなければならないのだったが、アメリカ政府はテッドを人間としては認めないのだった。これに怒ったジョンは弁護士に相談。若き女弁護士のサマンサ(アマンダ・セイフライド)を紹介され、彼女と共に法廷に立って人間であると証明しようとするのだったが…。


【テッド2】映画感想/レビュー


下ネタ満載の下品下劣なR15指定の大人向けコメディ映画『テッド』の続編『テッド2』。
ヒロイン役がミラ・キュニスからアマンダ・セイフライドに変わった以外は、主要のキャストは殆ど前作と同じです。
監督のセス・マクファーレンは『荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~』に続いて3作目の監督作となります。


相変わらずの下劣で下品な下ネタ満載コメディっぷり


『荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~』もそうなのですが、相変わらずのセス・マクファーレン節満載。
ブラックなネタに下ネタ満載の下品って言葉がほめ言葉になるコメディになっています。


タミ・リンと結婚したかと思ったら、些細なことで早速ケンカ。
“レジ打ちのバイトでなんでオシャレな服を高い金出して買って着て行く必要があるんだ!”
“あんただって酒飲んでドラッグやって好き勝手やってんでしょうが!”
みたいな、まぁどこにでもある夫婦喧嘩ですわね。(普通ドラッグやらないけど)
タミ・リンもぶち切れてあれもこれもテッドに向かってぶん投げます。


険悪な雰囲気がわりと長引いちゃって、これじゃ駄目だと思ったテッドは、そーだ!子供を作ろう!と思うわけですけれども、元々ジョンが両親からプレゼントされたテディベアに魂が宿ったテッドに、子供を作る能力が現実問題ありません。
そこで利用するのが他人の種になってくるわけですけれども、病院に行けばそこら中に種をぶちまけてしまい、ジョンはその種に全身塗れてみたり、テッドはその姿をfacebookにハッシュタグ○○○○みたいな感じで上げようとしてみたり、種が病気の黒人のものだったり。


病院じゃなくてトム・ブレイディ(本人役でカメオ出演)というNFLの伝説的な選手の御宅に潜入して、夜な夜な種を拝借しようとしたり、その方法が手○○だったり、ナニが神々しく輝いていたり。
相変わらずのお下劣具合ですね。観る人を完全に選びます。


種が駄目なら養子をとろう作戦に切り替えるも…


なんだかんだで、養子を迎え入れようって話になってきて、タミ・リンと共に養子縁組の施設に赴くのですが、ここでテッドにとって衝撃の事実が発覚。
テッド2 テッド.jpg
アメリカ政府はテッドを人間として認めていない。人間ではなくて、人間の所有物だと。
このことにより、養子をとることはおろか、職も失ってしまうハメになります。
前作でテッドに“あんた病んでんじゃねぇか?”と言わしめるくらいにテッドの破天荒ぶりを見て昇進させていた店長が、国の方針に逆らうことができずクビを斬る。


このことに怒ったテッドとジョンは、弁護士に相談に行き、若き女弁護士(ロード・オブ・ザ・リングのゴラム似)サマンサ(アマンダ・セイフライド)を紹介してもらい、共に法廷に立つことになるのですが、これは完全にアメリカが抱える闇を描いたブラック・ユーモアですね。
事実アメリカは、黒人は白人の所有物(奴隷)としていた時代があり(同じくセス・マクファーレンの『荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて』の時代)、『テッド2』は下品なコメディの下にそんなテーマを隠した映画となっています。
奴隷云々というよりかは、もはや人間とは何か?という哲学や、尊厳についてですね。つってもそんな堅苦しいものでもありませんが。


相変わらずのポップカルチャーのバーゲンセール


前作に続いて、アメリカのポップカルチャーや映画のオマージュなどが沢山出てきます。
『フラッシュ・ゴードン』や『スター・ウォーズ』は勿論のことながら、『ミュータント・タートルズ』とか、『ロード・オブ・ザ・リング』、『アナと雪の女王』等々。
さらには、コミコン会場では日本の『ドラゴンボール』とか出てきます。悟空弱すぎますけどね。


アマンダ・セイフライド扮するサマンサを初めて見たジョンが言った一言が、“突然レディゴーとか歌いだしそう”なのですが、これは多分『マンマ・ミーア!』というミュージカル映画にアマンダ・セイフライドが出演していたために出たセリフだと思われます。
テッドはそんなサマンサに“キミの目はゴラムの目だ”って言ったところはかなり笑いました。
アマンダ・セイフライド、何かに似ているとは思っていたのだけれど、そっか、ゴラムだったのか…。
テッド2 アマンダ・セイフライド.jpg
色んな意味でアマンダ・セイフライドは、この役柄をよく演じたなと思います。
ゴラムに似ていると言われたり、でっかいナニをナニしているナニなシーンがあったり、下手すりゃ印象悪くしかねません。


なんせ本作も色々なポップカルチャーを知っておいたほうがより楽しめることは間違いないです。
前作と同じく映画評論家の町山智浩さんが、日本版の字幕や吹き替えを監修していますが、前作の例の“くまもんの方がイイ”とか、“星一徹”の件だとかで酷評されちゃったみたいで、『テッド2』では基本的には忠実に翻訳しているみたいなので、日本からしたらわからないアメリカの文化とかもありますからね。
ジョンやテッドが、『華麗なるギャツビー』のF・スコット・フィッツジェラルドの名前すら知らなかったことが逆に驚きですけど。


ラスト前が個人的に凄く嫌い(ネタバレ含みます)


そもそもが、この映画が前作より面白いとは思いません。
下ネタなどの下品で下劣なネタもいいのですが、箸が転げても面白いという年齢でもないので、流石にそろそろ飽きてきちゃうというか、下ネタ発言や描写があったからと言って特に笑えないどころか殆ど何も感じない。寧ろ単純なコメディの部分では凄く笑えますけど。リーアム・ニーソン演じる渋男とか。多分『96時間』シリーズのパロディ。


結局最後は、テッドも人間として認められて、改めてタミ・リンと結婚。ジョンもサマンサと結ばれて終わるのですが、その前の話ですね。
前作でテッドがジョヴァンニ・リビシ扮するドニーとの戦いの果てに、身体ズタボロになって綿が飛び出て一回死んじゃうけれど、感動の復活を果たしました。


『テッド2』では、またしてもドニーとの戦いになって、テッドを庇ったジョンが心配停止状態に陥り、医者も“残念ですが…”みたいなことになります。
テッドもサマンサも泣きながら、ジョンを看取る。


でもまぁ、死んでるわけないやろ!ってわかっているんですけどね。
これは医者とグルってますわ。とわかりきっているんですけれども、このシーンが本当に凄く嫌い。
何か理由があって、死んだふりとかするんだったら別にいいのですが、何の理由もなく、単なる冗談のためにこういうことやるのは、ホントにやめてほしい。
個人的に星の数で5段階評価するなら、このシーンのために星二つくらい削りますね。


一回はテッドの弁護を断ったモーガン・フリーマン扮するパトリック・ミーアンって弁護士が、メディアを通して騒動を知ったことによって熱い掌返しで弁護を引き受け、結果勝訴するってのも嫌い。
このシーンに関しては劇中でもお互いのメリットって感じで言及されてるからまだマシなんですけれども、結局私利私欲のために動いてるみたいで。
それだったらしっかり、“私は私の利益のためにやった”くらいのことは言ってほしい。
きみ達のお互いを思う友情に心を打たれた。みたいな感動的な話はやめてほしい。これってそんな映画でしたっけ?って話。すごく気持ち悪い。
なんでもかんでも節操なく詰め込めばいいってもんではなく、総評としては凄く残念な映画かなと思いました。
とは言え、テッドは可愛いし、ジョンとテッドの間柄は凄く微笑ましく、その辺は相変わらず子供心に溢れていて素敵ですけどね。
エンドクレジットの後にオマケがあるので、最後まで席を立たない方がいいです。


【テッド2】関連DVD,ブルーレイなど


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