映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』パロディ要素満載の勘違いだらけスプラッター・コメディ

映画情報


タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら
(原題:Tucker and Dale vs Evil

タッカーとデイル ポスター.jpg
製作年:2010年(カナダ/アメリカ) ジャンル:コメディ/ホラー
上映時間:88分
映倫:R15指定


スタッフ


監督:イーライ・クレイグ
脚本:イーライ・クレイグ、モーガン・ユルゲンソン
音楽:マイク・シールズ
撮影:デヴィッド・ゲッデス
編集:ブリジット・ダーンフォード


出演者


タイラー・ラービン、アラン・テュディック、カトリーナ・ボウデン、ジェシー・モス、and more…


【タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら】解説/あらすじ


サンダンス映画祭で初上映されて以降、世界中で好評を博したスプラッター・コメディ。休暇を過ごすために夢だった別荘を買った二人の男が、キャンプに訪れていた大学生のグループに殺人鬼と勘違いされてしまったことによって巻き起こるドタバタの悲喜劇を描く。R15指定。監督と脚本は、本作が長編映画デビューとなったイーライ・クレイグ。出演は『猿の惑星:創世記』のタイラー・ラービン、『3時10分、決断のとき』のアラン・テュディック、『ピラニア リターンズ』のカトリーナ・ボウデン、『ファイナル・デッドコースター』びジェシー・モスなど。


凸凹仲良しコンビのタッカー(アラン・テュディック)とデイル(タイラー・ラービン)は、貯めたお金で森に夢の別荘を購入し休暇にやってくる。途中立ち寄ったがガソリンスタンドで大学生のグループに遭遇するのだったが、2人は強面のため警戒される。更に別荘にたどり着いてみると、近くのキャンプ場には偶然にもその大学生グループが訪れており、グループのリーダー格であるチャド(ジェシー・モス)が、20年前にこの土地で起きた惨劇を語り、タッカーとデイルはその事件の犯人である殺人鬼と勘違いされてしまう。更に2人が夜釣りを楽しんでいたところ、デイルの思わぬ一言に驚いてグループの一人の女子大生アリソン(カトリーナ・ボウデン)が川で溺れてしまい、2人は彼女を救出し大学生を呼び止めるのだったが、このことが誤解を招いてしまい、やむなく別荘へ連れ帰るのだったが、事態は最悪な方向へと傾いていくのだった…。


【タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら】映画感想/レビュー


『スクリーム』からはじまり、『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ゾンビランド』など、ホラーをコメディとして描いてた作品は今となっては数多くありますが、『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』も、その系譜にあるスプラッター・コメディです。
監督のイーライ・クレイグは、本作が長編デビューの映画で、これ以降の作品はまだ撮っていませんが、サンダンス映画祭で初上映されて以降、かなりの好評を博している作品で、実際かなり面白い。(R15+指定になっているとおり、それなりのスプラッター描写がありますので、そういうのが苦手な人は観れないかもしれませんけど…)


様々なホラー/ミステリー/サスペンス映画のパロディ要素が満載


映画の冒頭で、20年前に起きた惨劇を撮っているPOV視点のカメラ映像が流れるのですが、いきなり『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のパロディとなっています。
タッカーとデイルがお金を貯めて買ったという夢の別荘は、骨やら皮やら事件の新聞を切り抜いたものやらで溢れていて、どう見たって危ない人が住んでいたであろう小屋。
更に途中のガソリンスタンドなどは、それこそ『悪魔のいけにえ』を彷彿させますし、近くのキャンプ場に訪れた大学生(若くてスタイルのいいギャルに、リーダー格の男、黒人男性、なんとなく存在感の薄い男)は、もはやホラー映画の典型みたいな輩で、『13日の金曜日』などをパロっています。(黒人大学生の役名がジェイソンだし。)


ウッドチップによる人体破壊は、コーエン兄妹の『ファーゴ』で観た描写で、『ファーゴ』自体がブラックユーモアに溢れた描写なのもあってか、痛い描写ながら笑えます。
タッカーやデイルがチェーンソーを振り回す描写も、やはり『悪魔のいけにえ』や『テキサス・チェーンソー』のパロディだったり、偶発的におこる事故的死に方は、『ファイナル・デスティネーション』シリーズのよう。
二本の指が贈られてくるシーンもやはり『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のそれであります。


他にも『死霊のはらわた』などのパロディがあったように思いますが、兎に角そういうホラーやサスペンス/ミステリー系の映画が好きな人や、観たことある人にとっては、とても楽しめる作品になっていると思う。


お笑い芸人アンジャッシュの勘違いネタのコントを映画化したみたいな作品


兎に角、偶然に偶然が重なりまくって、タッカーとデイルのことを大学生グループが勘違いしまくるという映画。
アンジャッシュの渡部が言ってることを、児島がその言葉から違う風に読み取って、ネタが展開されていくという、あの勘違いコントを見ているような感じで、目茶目茶笑えるんだけれど、逆にめっちゃ知的な脚本だなとか思いましたね。
監督/脚本を務めたイーライ・クレイグは、長編デビュー作でありながらも、かなりイイ仕事をしたと思います。


凸凹コンビとホラー映画御馴染みの軽いお色気要素


凸凹コンビのタッカーとデイルが凄くイイキャラです。デイルは自分を不細工のバカだと蔑んじゃうような劣等感の塊だけれど、実は気は優しくて力持ちの、SFC版のドラクエⅢで言ったら豪傑タイプ。
そんなデイルをいつも励ましているタッカーは、デイルよりは常識的なのかもしれないけれど、やはり変わり者な気もする。
特にデイル役を務めたタイラー・ラービンは、『ハングオーバー!』シリーズでアラン・ガーナー役を務めるザック・ガリフィアナキスくらいイイキャラしています。


そんなタッカーとデイルが救ったアリソン役のカトリーナ・ボウデンはお色気担当。でも単にセクシーなだけじゃなくて、性格的にも魅力的な女性を演じています。アメリカの『エスクワイア』誌で最もセクシーな女性に選ばれていますね。


ネタバレになりますが、最終的には完全な悪役に転じるリーダー格のチャド(ジェシー・モス)は、あまり注目されていないかもしれませんが、個人的にはかなりイイ俳優なんじゃなかろうかと思いました。
あからさまな狂気的な姿は臭さすら漂うところがありますが、なかなかの禍々しさを放っています。
なんとなくショーン・ペンあたりを彷彿とさせました。


最後はハッピーエンド


死体の山を築いて、実際こんなことあったらトラウマ抱えてとんでもないことになるだろって感じなのですが、優しくて勇敢なデイルに惹かれてか、アリソンとデイルがくっついて終わり。
いやいや、そんなんあり得ん!って話ですが、そもそも最初からあり得ん事件や勘違いが発生している映画。
これはこれで素敵な終わり方なんじゃないかなと思います。
タッカーの影響もあってか、最後はデイルもタッカーのように誇らしげになっているのも微笑ましいです。


あいつら蜂アレルギーなんだろうな。みんな悲鳴上げて逃げていったぜ!

みたいなセリフを、チェーンソー振り回した挙句に蜂にボコボコに刺されまくって言い放ったタッカーのsリフなどなど、パロディ要素のみならずオリジナルのセリフや言動でも笑わかせてくれます。


【タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら】関連DVD,ブルーレイなど


タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]
タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]
タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック