映画『テッド』セス・マクファーレンの長編デビュー作となるお下劣ドタバタコメディ

映画情報


テッド
(原題:Ted

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製作年:2012年(アメリカ) ジャンル:コメディ
上映時間:106分
次作:テッド2


スタッフ


監督/原案:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン、アレック・サルキン、ウェルズリー・ワイルド
製作:スコット・ステューバー、セス・マクファーレン、ジョン・ジェイコブス、ジェイソン・クラーク
音楽:ウォルター・マーフィー
撮影:マイケル・バレット
編集:ジェフ・フリーマン


出演者


マーク・ウォールバーグ、ミラ・キュニス、セス・マクファーレン(声の出演)、ジョエル・マクヘイル、ジョヴァンニ・リビシ、パトリック・スチュワート(声の出演)、サム・J・ジョーンズ、ノラ・ジョーンズ、トム・スケリット、and more…


【テッド】解説/あらすじ


セス・マクファーレンが監督/製作/脚本/テッドの声を務める長編デビュー作。35歳の中年男、幼少時代に奇跡が起きて命を宿したテディベアが織り成す大人向けドタバタコメディ。主演は『ラブリーボーン』、『ザ・ファイター』のマーク・ウォールバーグ。『ブラック・スワン』のミラ・キュニスがヒロインを演じるほか、『フラッシュ・ゴードン』のサム・J・ジョーンズや、歌手で『マイ・ブルーベリー・ナイツ』で主演を務めたノラ・ジョーンズなどが、本人役で出演。


1985年のボストン郊外。友達のいなかった少年、ジョン・ベネットは、クリスマスの夜にテディベアのテッドをプレゼントされ、命が宿るように神様にお願いをする。すると願いが通じたのか、テッドには魂が宿り、動いて喋るテディベアとなって、両親を驚かせるどころか、あっという間に国民的な人気者になるのだった。それから27年後の2012年。35歳になったジョン(マーク・ウォールバーグ)は、未だにテッド(声:セス・マクファーレン)と親友でありつづけたが、2人はすっかり中年のダメ親父と化しており、ジョンの恋人のローリー(ミラ・キュニス)はそんな2人に呆れ果て、ついには、テッドを取るか自分を取るかの二択を、ジョンに迫るのだったが…。


【テッド】映画感想/レビュー


セス・マクファーレンが監督/脚本/製作と、テディベアであるテッドの声(R15指定の吹き替え版は芸人の有吉弘行)を務める下ネタ満載の少々お下品なドタバタコメディ映画『テッド』。
下ネタ&アウトロー感満載で、こりゃ子供には見せられん。と思っていたら、2015年8月28日から日本でも公開される『テッド2』にあわせて、金曜プレミアムで地上波放送されるらしい。ファミリー向けのPG12指定で放送するのか、それとも更にカットされて放送されるのか、いずれにせよオリジナル版のままで放送されることはないと思われますが、お下品じゃない『テッド』に面白みってあるのかな?と思う、小学3年生でありとあらゆるクマのぬいぐるみが大好きな娘を持つ私。


真面目に考えたら負け


ひょんなことから魂を宿したテディベアのテッドと、ダメ中年親父と化したジョン・ベネット(マーク・ウォールバーグ)が織り成す下ネタ満載のコメディは、同じ30代のダメ親父としては、何気に共感できたりします。
同世代の男が集まるとね、だいたい似たようなしょうもない会話したりしていますよね。
テッド ジョン・ベネット.jpg


基本的に私も私の周りの友人達も、特に優等生でもない、寧ろ劣等生の単なるバカなエロガッパばかりだから単純に笑って楽しめるけど、真面目な人とか、下ネタ通用しない人とかだと、この映画どうなんだろうね?っていう人を選ぶ映画ですね。


映画ファンには嬉しいオマージュ満載


ただ、下ネタ満載のお下劣ドタバタコメディというところが、この映画最大の売りだとは思うのだけれど、映画ファンにとっては、思わずほくそ笑むようなパロディやオマージュなどの演出が盛りだくさんです。
まず、ジョン・ベネットとテッドの大好きな映画の一つが、1980年の『フラッシュ・ゴードン』という、クイーンの‘フラッシュのテーマ’なども有名なSF映画なのですが、この映画で主演を務めていたサム・J・ジョーンズが、本人役で出演していたりします。テッドの住むアパートの隣の部屋のアジア系の住民が、『フラッシュ・ゴードン』の悪の皇帝ミンという同じ名前だったとう理由で、サム・J・ジョーンズにボコボコにされたりします。
壁に穴を開けられた挙句、ボコボコにされてしまうミンさん。踏んだり蹴ったりである。


その他にも、自転車の前かごに『E.T.』の如くテッドが乗ってみたり、部屋のポスターが『レイダース/失われたアーク』や『ジュラシック・パーク』のだったり、テッドが部屋でハーレム祭りをしている時に観ている映画が、アダム・サンドラー主演の『ジャックとジル』だったり、パソコンのモニターに映っているのが、『めまい』、『ハムナプトラ』、『12モンキーズ』、『デビル』などの映画だったり、ローリーがジョンと喧嘩して、家に帰って観てた映画は、テッドの予想通り『ブリジット・ジョーンズの日記』。
テッドが真っ二つになったシーンでは、『エイリアン2』のパロディがあったり、ノラ・ジョーンズのコンサートで、ジョンが歌った凄く音痴な曲は、『007/オクトパシー』の主題歌‘"All Time High’。
さらに、『スター・ウォーズ』シリーズのパロディも、随所で散りばめられています。ジョンの携帯のローリーからの着信音が‘ダース・ベイダーのテーマ’だったり。
兎に角、映画ファンにとっては思わずニヤリとする演出が、これ以外にも沢山あります。


ブラックすぎるユーモア


ただ、気になるのが、主人公の名前がジョン・ベネットということ。
これは、パパブッシュ政権で国家薬物取締政策局局長を務めたウィリアム・ジョン・ベネットからとったと思えば、薬物取締る人間が薬物やってるという皮肉なブラック・コメディとして面白いのだけれど、劇中でテッドが誘拐されてしまうことから、1996年のジョンベネ誘拐、及び殺害事件を連想させます。
もしジョンベネちゃんの事件から、ジョン・ベネットをとってたら、この監督相当悪趣味なんじゃなかろうかと思いますね。有名人を結構酷くディスるような台詞も山盛り出てきたり。
とは言え、やはりジョン・ベネットの名前に関しては、ウィリアム・ジョン・ベネットの方からとっているのだと思います。


アメリカのサブカルや日本版は日本のネタ満載


翻訳の監修を映画評論家の町山智浩氏がしていて、賛否両論あるみたいですが、この翻訳も個人的には結構楽しめました。
星一徹はジョーン・クロフォードのままでよかったのではないかなと思いますが、ガチャピンやくまもんという翻訳の元ネタである、テディ・ラクスピンやパトカーアダム30の存在は知らなかったので、馴染みのあるキャラクターの名前が出てきて結構笑えました。


何も知らなくても単純に笑える映画ではあるのですが、アメリカの色んな年代のサブカルをそれなりに知っていれば、より楽しめる映画となっていますね。古きよきものを掘り下げる。それもまたイイのではないかと思います。
誘拐犯のスーザン・ボイル似の息子は、大人になって『トワイライト』シリーズのテイラー・ロートナーになったらしい。(わけわからん)


【テッド】関連DVD,ブルーレイなど


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