映画『レッド・オクトーバーを追え』博士の異常な愛情の潜水艦版

映画情報


レッド・オクトーバーを追え
(原題:The Hunt for Red October

The Hunt for Red October poster.png
製作年:1990年(アメリカ) ジャンル:アクション/サスペンス
上映時間:135分


<スタッフ>
監督:ジョン・マクティアナン
原作:トム・クランシー
脚本:ラリー・ファーガスン、ドナルド・スチュワート
製作:メイス・ニューフェルド
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
撮影:ヤン・デ・ボン
編集:デニス・ヴァークラー、ジョン・ライト


<出演者>
ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン、スコット・グレン、サム・ニール、ジェームズ・アール・ジョーンズ、and more…


【レッド・オクトーバーを追え】解説/あらすじ


トム・クランシーのベストセラー小説を、『プレデター』、『ダイ・ハード』のジョン・マクティアナン監督で映画化。米国への亡命をはかるソ連の潜水艦レッド・オクトーバーを巡って、米ソそれぞれの立場からの思惑を描く軍事サスペンス・アクション大作。『パトリオット・ゲーム』、『今そこにある危機』と続くジャック・ライアンシリーズの第一弾。主演は『アンタッチャブル』のショーン・コネリー。共演に『ビートルジュース』のアレック・ボールドウィン、『ライトスタッフ』のスコット・グレン、『ポゼッション』のサム・ニールなど。


冷戦時代のソ連ムルマンスク港。最新鋭原子力潜水艦レッド・オクトーバー号が出向。ソ連の体制に不満をい抱いていた艦長のマルコ・ラミウス(ショーン・コネリー)は、密かにアメリカへの亡命を画策していた。一方、CIAの分析官であるジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)は、謎に満ちたレッド・オクトーバーの動きに対して、亡命するのではないかという確信を抱く。ラミウスの真意を探るべく奔走するライアンであったが、一方でソ連は、レッド・オクトーバーを撃沈すべく、ツポレフ艦長(ステラン・スカルスガルド)率いる潜水艦コノヴァロフの後を追うのだった。


【レッド・オクトーバーを追え】映画感想/レビュー


監督のジョン・マクティアナンと、撮影のヤン・デ・ボーンは『ダイ・ハード』でも一緒に仕事をしていて、新しくアクション映画のスタンダードみたいなものを築きあげました。そのコンビが撮った潜水艦系サスペンス・アクション『レッド・オクトーバーを追え』。


米ソ冷戦時代を舞台にした仮想現実世界は、ある意味スタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止てめ水爆を愛するようになったか』を思わせ映画となっています。
実際、冒頭のシチュエーションや、アイスランド南方の上空で、ソ連の潜水艦に向って空から魚雷を放つ米国側の対潜航空機のシーンや、ロシアからアメリカに亡命を謀ろうとする、レッド・オクトーバーという名の潜水艦の艦長ラミウス(ショーン・コネリー)が、精神異常をきたしたということになってしまっているシーンは、『博士の異常な愛情』と酷似するし、アレック・ボールドウィン扮するジャック・ライアンの娘が抱いている熊の縫いぐるみの名前は『スタンリー』で、「スタンリーに起こされるの」というご丁寧な台詞まであるということから、この『レッド・オクトーバーを追え!』という映画は、『博士の異常な愛情』へのオマージュだということが想像できますね。


『レッド・オクトーバーを追え!』には、『博士の異常な愛情』のピーター・セラーズのように、誰かが一人三役もこなすという神懸り的な演出はないけれど、それを補うくらいに、ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン、スコット・グレン等が好演しているし、スタンリー・キューブリックのそれとまではいかないけれど、米ソが勘違いをするという、シュールな社会風刺にとんだブラックな内容が展開されているし、中盤以降の畳み掛けるような緊張感たっぷりなサスペンスは見事という他ありません。
ただ、こういった深海とか潜水艦ものの映画の特徴なのか、同じような映像が続く序盤は、正直退屈極まりないし、その序盤で退屈させないように、人物の背景などをもっと巧く盛り込んでたらよかったんじゃないだろうかと思います。
それにしても、同じ潜水艦ものの『Uボード』や『クリムゾン・タイド』などに匹敵する面白さがあるのは確か。

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レッド・オクトーバーを追え!
Excerpt: 「ソ連が誇る最新原子力潜水艦が東海岸に接近中!」CIA本部に緊急情報。「攻撃のためか、あるいは亡命なのか?」艦長ラミウスの真意を探るべくCIA分析学者ジャック・ライアンは活動を始めるが…。 人気インテ..
Weblog: 象のロケット
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