映画『デイライト』海底トンネル版ポセイドン・アドベンチャー

映画情報


デイライト
(原題:Daylight

デイライト ポスター.jpg
製作:1996年(アメリカ) ジャンル:アクション/パニック
上映時間:115分
監督:ロブ・コーエン
脚本:レスリー・ボーエン
音楽:ランディ・エデルマン
出演者:シルヴェスター・スタローン、エイミー・ブレネマン、ヴィゴ・モーテンセン、and more…


【デイライト】解説/あらすじ


『ロッキー』シリーズ、『ランボー』シリーズのアクション映画俳優、シルヴェスター・スタローン主演のパニックアクション映画。海底トンネルの大事故からからの生存をかけたサバイバルを、緊張感たっぷりに描く。


ニューヨークのマンハッタン島と、ニュージャージーを繋ぐ海底トンネルで、ある日一台の車が暴走し、可燃性の化学物質を積んだ車に激突したことによって、トンネル内は連鎖的に爆発が広がり崩落してしまう。偶然現場付近に居合わせた、元EMS(緊急医療班)で、在籍時に死傷者を出したことのあるタクシードライバーのラトゥーラ(シルヴェスター・スタローン)は、現職のEMSで元同僚のフランク(ダン・ヘダヤ)をなんとか説得して、海底トンネル内に閉じ込められた人々の救出に向かうのだった。


【デイライト】映画感想/レビュー


ポセイドン・アドベンチャー』が豪家客船なら、『デイライト』はその『ポセイドン・アドベンチャー』の海底トンネルバージョンのような映画。
『ポセイドン・アドベンチャー』は1972年製作の豪華客船を舞台としたパニック映画ですが、登場人物の設定や演出などで『デイライト』と酷似している面があり、監督のロブ・コーエンは、『ポセイドン・アドベンチャー』の製作にも関わっているので、事実上パロディどころかパクリ映画と言っても過言ではないです。


シルヴェスター・スタローンは、『エクスペンダブルズ』で監督、主演をつとめ、その『エクスペンダブルズ』で、ラジー賞の最低監督賞にノミネートされていますが、この『デイライト』では、最低主演男優賞にノミネート。
というか、シルヴェスター・スタローンの場合は、ラジー賞だけでも20回以上ノミネートされていますが、必ずしもそれが面白くない映画に繋がるというわけではないところが面白いところですね。ラジー賞もある種の賞賛みたいな形になる場合もあるので、一概に悪いとだけは言えません。


『ポセイドン・アドベンチャー』のパクリ映画である『デイライト』もその一つで、確かにいたる所がパクリだらけなのですが、その二番煎じの映画が、必ずしも面白くないとも言い切れません。
ハリウッドにおけるアクション映画とか、パニック映画、ディザスター・ムービーっていうのは、ストーリー性よりも見た目の派手さとか、絶望感、爽快感のドキドキハラハラを味わってこそのものだと思うので、これはこれでOKなんじゃなかろうかと思います。
スタローンも、こういった思いっきりアメリカ臭いアクション映画に出て、その筋肉隆々の肉体を曝してなんぼだと思いますしね。
若き日のヴィゴ・モーテンセンが、なんかイメージと違う感じで現れて散っていくのもある意味レアですし。


ただ、やっぱりストーリーが薄っぺらいことは否めないですね。
何で医療班を辞めてタクシードライバーになった男が、いちいちワザワザ出しゃばって、最前線に立って危険に立ち向かうのかも意味がわからないし、それがアメリカのヒーロー象やと言われたらそれまでの話ですが、あまりにもギリギリが続きすぎやろ!とツッコミたくなったり、呆気なく人が散っていくわりに、その度に一々お涙を誘ってみたり、ペライにも程があるくらいに薄っぺらい。
だけど、決して面白くないわけじゃないです!と言っておきます。


主人公がタクシードライバーの映画と言えば、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の『タクシードライバー』ですが、『デイライト』でスタローン演じる主人公がタクシードライバーなわけは、ベトナム帰りの走る孤独のメタファー、トラヴィス(デ・ニーロ)のような『空気の読めない男』、所謂KY男の象徴みたいなものなのかもしれないし、トラヴィスみたいな孤独な人物が狂気に走ってイイわけがないから、アンチ・ヒーローじゃなくて、純然たるヒーローにしてしまえというメッセージなのかもしれないし、全く意味がないのかもしれない。

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