映画『ソウ3/SAW3』どんでん返し要素も薄れスプラッターホラーに進化(退化)しました

映画情報


ソウ3
(原題:SAW3

製作:2006年(アメリカ/カナダ) ジャンル:ホラー/サスペンス/ミステリー
上映時間:108分
前作:ソウ2/SAW2 次作:ソウ4/SAW4
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:リー・ワネル
出演:トビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン、バハー・スーメク、ディナ・メイヤー、and more…


【ソウ3/SAW3】解説/あらすじ


大ヒット、ソリッド・シチュエーション・スリラー『ソウ/SAW』シリーズの第3弾。監督は前作に引き続きダーレン・リン・バウズマン。脚本はリー・ワネル。息子を交通事故で失った男が、猟奇殺人鬼ジグソウによって食肉工場に閉じ込められ、生死をかけたゲームが展開される。


鎖に繋がれた男が爆死させられる事件が発生。現場に駆けつけた女刑事ケリー(ディナ・メイヤー)は、これまでのジグソウ(トビン・ベル)のやり口との違いに違和感を覚えるのだったが…一方、女性外科医のリン(バハー・スーメク)が拉致され、ジグソウにゲームを仕掛けられ、横たわるジグソウの代わりにアマンダ(ショウニー・スミス)からゲームの説明がされる。‘ある男のゲームが終わるまで、ジョンを延命させること’。また一方では、息子を事故で亡くし、失意のどん底に陥っていたジェフ(アンガス・マクファーデン)がジグソウの手によって食肉工場に閉じ込められ、新たなゲームを仕掛けられていたのだったが…。


【ソウ3/SAW3】映画感想/レビュー


大ヒットソリッド・シチュエーション・スリラー『SAW』シリーズの第三弾。
前作『ソウ2/SAW2』で、お得意のマシューズ式の尋問でジグソウ(トビン・ベル)を問い詰め、ジグソウと2人でエリック(ドニー・ウォールバーグ)がたどり着いたところは、シリーズ一作目の『ソウ/SAW』で、アダム(リー・ワネル)とゴードン(ケイリー・エルウィス)、そしてジグソウの間で恐怖のゲームが行われた、あの広いバスルームだった。


【以下ネタバレ含んでいます。】


『ソウ2/SAW2』のラストで、ジグソウはエリックに「ゲームオーバー」と言っています。
このシリーズの中でこの言葉が意味することは、必ずしも死と直結するわけではないけれど、ジグソウのゲームには当然負けたことを意味し、その代償は支払わなければなりません。
バスルームにたどり着き、バスタブを覗き込んだ瞬間、エリックは豚の被り物をした何者かに襲われ、その場で意識を失った。気がつけば足には枷…
エリックは、自らの足を砕き、何とか脱出を試みるも…


エリックが行方をくらましてからも、ジグソウが仕掛けたと思われる事件は続いていた。
密室での爆死事件。
しかし何かがおかしい…
ジグソウは必ず助かる方法を作っているはずなのだが、爆発現場は外からも中からも出たり入ったり出来ないよう扉が溶接されていた。窓もないし完全な密室空間。
例えゲームに勝ったとしても、これでは生きて外に出ることは出来ない。
本当にジグソウの仕業なのか?それとも模倣犯か、もしくは…?
何かを嗅ぎつけた女刑事のケリー(ディナ・メイヤー)であったが、彼女もジグソウが仕掛けたと思われるゲームに参加させられてしまう。


一方、何処かの部屋で男の意味深な会話をしていた女医のリン(バハー・スーメク)が、病院に出勤して一人の女の子を救った後、またしても豚の被り物をした何者かにさらわれる。気がついたら、車椅子に座らされていた。
車椅子を押しているのはアマンダ(ショウニー・スミス)。目の前には前頭葉の腫瘍のお陰で余命いくばくもないジグソウ。
アマンダはリンにジグソウのゲームのルールを伝えるのだった。


とある男のゲームが終わるまで、ジョンを生かしておくこと

その頃、息子を事故で無くし、失意のどん底で復讐心に燃える父、ジェフ(アンガス・マクファーデン)が食肉工場で目覚め、ジグソウのゲームに参加させられるのであったが…


相変わらず犯人がジグソウとわかっている、若しくはジグソウを師と仰ぐアマンダの仕業とわかっている故、ミステリー性は皆無に等しく、『ソウ2/SAW2』よりも更にスプラッター描写が目立つようになっています。
もはやサスペンス面よりも残酷描写に力を入れてきている感じがするのがちょっと残念。
『ソウ3/SAW3』以前に何があったのかという話しにしても、あまりにも都合が良すぎる感じがします。
ヒット作の宿命といえば宿命だろうし、辻褄があうようにしなくてはいけないのも致し方ない所ではありますが、あまりにも都合がよすぎる。


いくら映画の中の話だからあり得ないことが起こって当然とはわかっていても、こうも都合のイイように話に持っていかれ、しかも続編ありきの内容で作られたら、正直萎えてしまうところがあります。(とは言っても結局シリーズ全て観てるわけですが。)
芸術としての映画じゃなくて、単なるお金稼ぎの映画となってきてしまっているのはホントに残念。
製作者側からしたらお金が発生してなんぼの話しになってくるかもしれないのですが、肝心の観客は面白くないものにお金を出したいとは思わないですよね(見ちゃうけど)。


もう、この『ソウ3/SAW3』あたりから、さっさと気持ちよく完結してくれたらイイのに。とか思っていたのが正直な気持ちです。


さて、この映画の見所は…
残酷なスプラッター描写←(苦手な人は苦手でしょうけど)
エリックはどうなったのか?
リンとジェフの関係は?
アマンダの手紙の内容は?
ジグソウが飲んだものは?
ジェフとリンの娘は?
どんでん返し


などなど、見所自体は沢山あります。けれども、どれも散漫であったり曖昧であったりです。
どんでん返しの衝撃度も薄れてしまっている。正直凡作か駄作どまりです。


『ソウ2/SAW2』を観てる人は続きを観ればイイと思いますけども、いきなりここから入ってもわけがわからない上にシリーズ中でも面白くないほうの部類に入ってしまうと思うのであまりお勧めはしません。
スプラッター描写が好きな人は是非。
あと、エンディング曲のAll That RemainsのThis Callingは素晴らしくカッコイイです。

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