映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』ルッソ兄弟から凄い可能性を感じる

映画情報


キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
(原題:Captain America: The Winter Soldier

キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー ポスター.jpg
製作:2014(アメリカ) ジャンル:アクション/サスペンス/SF 上映時間:136分
前作:キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
次作:キャプテン・アメリカ/シヴィル・ウォー(原題:Captain America: Civil War/2016年公開予定)
監督:ルッソ兄弟(アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ)
原作:ジャック・カービー、ジョー・サイモン
脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演者:クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、コビー・スマルダーズ、エミリー・ヴァンキャンプ、ヘイリー・アトウェル、ロバート・レッドフォード、サミュエル・L・ジャクソン、and more…


【キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー】解説/あらすじ


マーベル・コミック原作のスーパーヒーロー、キャプテン・アメリカを描いた前作『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の続編となるアクション映画大作。‘マーベル・シネマティック・ユニバース’の世界観を共有する作品としては、『アベンジャーズ』『アイアンマン3』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に続く9作品目(フェイズ2の第三弾)にあたり、『アベンジャーズ』から2年後の世界を描いている。監督は『トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合』の期待の新鋭ルッソ兄弟(アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ)、主演は前作と同じくクリス・エヴァンス。


アベンジャーズとして参戦したニューヨークでの戦いから2年。キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)と共に、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)率いる諜報機関S.H.I.E.L.D.(シールド)の一員として活動していた。しかし、第二次世界大戦中の英雄でありながら現代に生きるスティーブは、未だに世間とのギャップに馴染めない日々を送り、S.H.I.E.L.D.の全人類を監視するというプロジェクトにも疑問を感じて反発。誰も信用できなくなっていた中で、ついに味方であるはずのS.H.I.E.L.D.に命を狙われるのだったが…。


【キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー】映画感想/レビュー


『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』『アベンジャーズ』は一体なんだったのか?と思うくらいにクリス・エヴァンス演じるスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの魅力を、殆ど最大限に引き出した作品。苦悩や葛藤の人間らしさが描かれ、戦い方はスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウからの影響を思わせる華麗な戦い方も身に着けている。壁走りなんていう妙技も炸裂。なんでもクリス・エヴァンスは、パルクールやブラジリアン柔術の他、体操なども学んだんだそうです。
キャプテン・アメリカ主人公の映画ですが、今回はブラック・ウィドウさんの活躍も凄い。更にカーチェイスに蜂の巣と、ニック・フューリーさんも大活躍。シールド長官は伊達ではなかったようです。
キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー 画像.jpg


以下ネタバレ含みます。


映画冒頭、氷漬けに状態から解凍されて、現代社会を全く知らないキャプテン・アメリカさんは、メモ帳に殴り書きで色々な人からの情報を得て、マーヴィン・ゲイとか現代にも通用する文化を吸収していく。本来なら90歳のこの人は、現代の文化も知らなければ、恋だの愛だのについても何も知らない。時代とのギャップに戸惑う愛国心の塊のような人なのですが、そんな人が今回は、ナチス・ドイツの裏組織ヒドラが実は、信じていたS.H.I.E.L.D.内部で昔から密かに暗躍していたという陰謀めいた事実に気づき、翻弄されながらも戦い抜くというお話。
監督は『パララックス・ビュー』や『コンドル』『マラソンマン』『大統領の陰謀』などの陰謀をテーマとした映画からの影響を受けているらしいけど、この陰謀劇が非常に面白い。まず、『大統領の陰謀』で、ダスティン・ホフマンと共に当時のニクソン政権によるウォーターゲート事件という実際にあった国家の陰謀を暴いた記者を演じていたロバート・レッドフォードが、今度は陰謀を企てる敵役として出演しているところも面白いんだけれど(ロバート・レッドフォードは『コンドル』で、CIA職員にも関わらず、そのCIAに狙われるハメになった主役を演じている)、そこから生じるサスペンスや心理的な葛藤は見もので、現代アメリカによる管理社会、社会統制、自由と平和を謳った恐怖政治などに対するメッセージ性も含まれた、非常に深いテーマにもなっています。


更には、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』にも出てきたけど、第二次世界大戦中にスティーブの親友だったバッキー(セバスチャン・スタン)が、ヒドラの人体実験を受けて生きていて、今回最大の難敵であり、映画のタイトルにもなっている‘ウィンター・ソルジャー’だったという事実。まずこのウィンター・ソルジャーさんの見た目が、まるで後期マイケル・ジャクソンなのですが、バッキーとの再会によって、やはりスティーブの苦悩と葛藤が描かれます。
スティーブさんは、“自分を始末することが任務なら、さっさと終わらせろ。最後まで付き合ってやる”って言って無防備で殴られっぱなしになるんですね。最後まで信じるべきものを信じて、最後まで優しい心を忘れないスティーブさん。泣けます。


スタッフ・ロールのオマケは今回は二つあります。一つ目は、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に繋がるもので、ヒドラの研究所内でシルバークイック(アーロン・テイラー=ジョンソン)とスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)が出てくるもので、二つ目は、最後にキャプテン・アメリカを助けて消息不明になっていたバッキーが、スミソニアン博物館にある自分の展示物を眺めているというもので、これは2016年公開予定の『キャプテン・アメリカ/シヴィル・ウォー』(監督:ルッソ兄弟)に繋がるんじゃないかなと思います。


監督のルッソ兄弟を始め、次代の可能性を強く感じさせる素晴らしい映画でした。ただの娯楽超大作ではない奥深さ。個人的にはマーベル・シネマティック・ユニバースの中では一番よくできてる映画だと思う。

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