映画『パレードへようこそ』実話に基づいた感動のLGBT映画

映画情報


パレードへようこそ
(原題:Pride

パレードへようこそ ポスター.jpg
製作:2014年(イギリス) ジャンル:ドラマ/コメディ 上映時間:120分
監督:マシュー・ワーカス 脚本:ステファン・ベレズフォード
出演者:ビル・ナイ、イメルダ・スタウントン、ドミニク・ウェスト、パディ・コンシダイン、ジョージ・マッケイ、ジョセフ・キルガン、アンドリュー・スコット、ベン・シュネッツァー、フェイ・マーセイ、フレディ・フォックス、モニカ・ドーラン、and more…
第67回カンヌ国際映画祭:クィア・パルム受賞


【パレードへようこそ】解説/あらすじ


2014年のカンヌ国際映画祭でクィア・パルム(同性愛などをテーマとした映画に与えられる賞)を受賞した、『背信の行方』のマシュー・ウォーチャス監督による実話に基づいたイギリスのレズビアン/ゲイムービー。『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイなどが出演。


1984年、マーガレット・サッチャー政権下のロンドン。不況に伴い政府は20箇所の炭坑の閉鎖を発表し、炭鉱労働者達は反発してストライキを起こす。ストライキ報道をニュースで見たマーク(ベン・シュネッツァー)は、炭坑労働者達を支援しようと‘LGSM(Lesbians and Gays Support the Miners=炭鉱夫達をレズビアン&ゲイの会)を立ち上げ、募金活動のためのパレードを行う。しかし、炭坑労働組合に支援金を送ろうとするも、同性愛に対する偏見は強く、門前払いをくらってしまう。それでもマーク達は、炭坑に直接連絡を取り、ついにはウェールズの炭坑町ディライスが支援を受け入れてくれることになったのだが…。


【パレードへようこそ】映画感想/レビュー


カンヌ国際映画祭ではスタンディング・オヴェーションが巻き起こり、米国の映画批評サイトRotten Tomatoesでは100件のレビュー中批評家からの支持率は94%、10点満点で平均点7.7点と、非常に高い評価を得ている映画『パレードへようこそ』。
レズビアン・ゲイムービーということでスルーしていたら非常に勿体無い。上映中少なくとも2回は涙が溢れ、ラストではカンヌの如く盛大な拍手を送りたくなりました。基本的にはコメディであるはずのに、涙が出てきたのはなんでだろうか。
パレードへようこそ 画像.jpg


まず、登場人物達が強すぎる。映画の原題は『Pride』ですが、まさに原題のとおり、ゲイもレズビアンも炭坑労働者も、それぞれにプライド持って生きたり仕事したりしているから凄く強い。
中には同性愛者だということを隠したがる人物も勿論出てきます。個人的にはそれが悪いことだとも思いませんが、人と人との出会いや繋がりによって、人間として強くなっていく個人の成長も描く。
当然偏見も持たれますが、それでも笑ってへこたれることなく、強く生きて戦う姿には心を打たれました。
マリオン役のモニカ・ドーラン、ヘフィーナ役のイメルダ・スタウントンの強いけどコミカルなキャラクターが最高!女は強い!おばちゃんはもっと強い!


物語中盤、みんなで歌う美しい歌声。始めは女性が歌い、徐々に一緒に歌う人が増えていき、最後には男性も入り混じっての大合唱。
マイノリティーであることに恥じることなく、戦うことで生まれたこの団結力は一種の革命です。団結力とその美しさに涙が溢れました。いつの時代も革命というものは、変えたいと思う断固たる信念が生むものです。


そして最後、炭鉱労働者のために立ち上がったLGSMではなく、今度は炭坑労働組合一団が、同性愛者というマイノリティーな彼等の為に立ち上がる感動のラスト。
不況下のイギリスの炭坑の町を描いた映画は『ブラス!』や『リトル・ダンサー』等ありますが、それに匹敵する感動作。しかもコメディ。泣けるコメディという希有な映画なんじゃなかろうかと思います。


イギリスというのはロックの国で、基本的に国などに対する反骨精神から生まれた音楽がロック。そのロックスピリットが溢れる映画でもあります。自由や団結というのもロックの本質です。ロックの本場らしく、劇中で使われているロックやポップスなどの音楽にも注目。


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Tracked: 2015-06-30 17:39