映画『荒野のストレンジャー』クリント・イーストウッド監督の西部劇

映画情報


荒野のストレンジャー
(原題:High Plains Drifter)

映画 荒野のストレンジャー 画像.jpg
製作:1972年(アメリカ) ジャンル:西部劇
監督:クリント・イーストウッド 脚本:アーネスト・タイディマン
出演者:クリント・イーストウッド、ヴァーナ·ブルーム、マリアンナ·ヒル、ミッチ・ライアン、and more…


【荒野のストレンジャー】解説/あらすじ


『恐怖のメロディ』に続くクリント・イーストウッド監督2作目で、セルジオ・レオーネとドン・シーゲルからの影響を強く受けている西部映画。イーストウッド監督自らが主演を演じる。


ラーゴという高原の小さな町に、馬に跨って謎のよそ者(クリント・イーストウッド)がやってきた。馬を預けて酒場に入るなり、絡んできた3人組の輩を、有無も言わさず床に沈める。困惑する町人を尻目に、謎の男はそのまま町に居座るのだが、1年前に町で逮捕して刑務所送りになっていた別の3人組が、刑期を終えて町に復讐しに来ようとしていた。保安官は腕を見込んで謎の男に頼みこみ、なんでもするという条件付きで用心棒として雇うことになるのだが…。


【荒野のストレンジャー】映画感想/レビュー


『恐怖のメロディ』に続く2作目のクリント・イーストウッド監督作品で、セルジオ・レオーネとドン・シーゲルからの影響も強い、イーストウッドの愛する西部劇。マカロニウエスタンとイーストウッド流ミステリアスな西部劇の融合。
イーストウッド演じる主人公の、孤高で謎の多いカウボーイは、寡黙且つ残忍なアンチヒーローでやはりカッコイイ!


“あんたに必要なのは度胸だ。俺じゃない。”孤高のストレンジャーでイーストウッドが保安官に向けて放つ名言

台詞もかっこいいけれど、イチャモン付けられたら有無も言わさぬ速撃ちで床に沈める。町での行いも非道極まりない上に、邦題にもあるように、ラーゴの町を真っ赤なペンキで塗りつくして、そのラーゴを『HELL(地獄)』と名づけてみたり、まさにストレンジャー(奇妙な人)である。
回想的に差し込まれる悪夢的なシーンや赤く塗ってる町、イーストウッド演じる謎の名も無きストレンジャーの設定自体、ミステリーとかホラーのそれです。その辺の過激なだけのホラー映画より不気味という意味ではよっぽど怖いかもしれない。そういう演出をする理由があるから。


これは、町を守った謎の男というより、町人全てに対する復習劇ということになるのでしょ。真実は深く言及されないけれど、至る所にわかりやすい伏線が張り巡らされています。この孤高のストレンジャーの正体を町人達は知っているし、三人組も知っている。彼の名は墓標に刻まれる。


デヴィッド・リンチやルイス・ブニュエルのシュールな世界観に通ずるものがありますね。そういえばリンチの『マルホランド・ドライブ』には、死神としてカウボーイが出てくる。

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