映画『ジャンゴ 繋がれざる者』クエンティン・タランティーノ監督作品

映画情報


ジャンゴ 繋がれざる者
(原題:Django Unchained)

ジャンゴ 繋がれざる者.jpg
製作:2012年(アメリカ) ジャンル:アクション/ドラマ/西部劇 上映時間:165分
監督:クエンティン・タランティーノ
出演者:ジェイミー・フォックス、レオナルド・ディカプリオ、クリストフ・ヴァルツ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、and more…


【ジャンゴ 繋がれざる者】解説/あらすじ


イングロリアス・バスターズ』以来3年ぶりのクエンティン・タランティーノ監督による西部劇。主演は『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞しているジェイミー・フォックス。共演には『インセプション』のレオナルド・ディカプリオ、タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞しているクリストフ・ヴァルツ(本作でも助演男優賞を受賞)など。『パルプ・フィクション』以来のアカデミー賞脚本賞受賞作品。


1859年、奴隷制度を巡っての対立が激しく、南北戦争勃発間近のアメリカ南部のディープサウス。賞金稼ぎのキング・シュルツは、賞金首である3兄弟の顔を知る奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)と出会い、足枷を外して解放させる。腕を見込まれたジャンゴは、キング・シュルツと賞金首を捕まえながら、奴隷市場で生き別れとなった最愛の妻、ブルームヒルダを探す旅をし、ついに大農場主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)に売られたことを突き止めるのだったが…。


【ジャンゴ 繋がれざる物】映画感想/レビュー


『パルプ・フィクション』『イングロリアス・バスターズ』のクエンティン・タランティーノがアメリカで描いた、アメリカ風マカロニ・ウェスタン。マカロニ・ウエスタンとは、1960年代から1970年代にかけられて作られたイタリアの西部劇で、その特徴は単純明快なストーリーと、血なまぐさい過激なバイオレンス描写です。『続・荒野の用心棒』のセルジオ・コルブッチや、『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』、『ウエスタン』等のセルジオ・レオーネ監督の作品が有名です。
セルジオ・レオーネの映画には、アメリカ映画の巨匠クリント・イーストウッドが多く出演していて、イーストウッドの監督作『許されざる者』は、『ダーティハリー』のドン・シーゲルと、セルジオ・レオーネに捧げられたものです。
『ジャンゴ 繋がれざる者』を製作するにあたって、タランティーノが着想を得た作品の一つが、コルブッチの『続・荒野の用心棒』ですね。また、特にセルジオ・レオーネによる一連のマカロニ・ウエスタンに欠かせないのが、エンニオ・モリコーネによる音楽ですが、『ジャンゴ 繋がれざる者』でも、エンニオ・モリコーネ作曲による音楽が、多く使われています。


そんなマカロニ・ウエスタンにオマージュを捧げるようクエンティン・タランティーノのこの映画ですが、これを世界各国のB級映画が大好きだったり、残酷な描写が得意なタランティーノが撮ったら、当然人体の色んなものが飛んだり噴出したりするわけです。愛すべき映画オタクですね。苦手な人は苦手でしょう。


同じ2012年公開の映画で言えば、スピルバーグの『リンカーン』の数年前が舞台になっています。南北戦争勃発前の、奴隷制度を扱った作品。白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)の元となるレギュレーターズなる、袋の目の所だけ開けたものを被った団体とか出てきます。イメージ的には生田斗真の『予告犯』の被り物が新聞じゃなくて白い袋になった感じ。このKKKみたいなレギュレーターズが登場するシーンで使われるヴェルディ作曲のRequiem and Prologueという曲がカッコイイ。バトルロワイヤルなんかでも使われていますね。(アメリカのプログレッシブネオクラシカルメタルバンド、Symphony Xの『V:The New Mythology Suite(ファイブ 新・神話組曲)』というコンセプトアルバムの1曲目にも導入として使われています。)


2回目のアカデミー賞助演男優賞を受賞したクリストフ・ヴァルツの相変わらずの慇懃無礼な演技は流石です。慇懃無礼だけど、『イングロリアス・バスターズ』と違って今回は憎めないし寧ろかっこいい。レオナルド・ディカプリオは、どんどん悪役が似合う人になってきてますね。『タイタニック』の時からは考えられないような悪者っぷり。悪役というより、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』や『華麗なるギャツビー』のような、成功者やお金持ちから堕ちるのが似合ってるのか?


奴隷制を描いてますけど、あくまでエンターテイメントに徹している映画ですね。映画オタクっぷりが垣間見れます。残酷描写が苦手な人は観てはいけません。


最新映画情報


タランティーノの最新作『原題:The Hateful Eight』の公開が決定しました。『ジャンゴ 繋がれざる者』と同じく西部劇で、主演はサミュエル・L・ジャクソン。アメリカでの公開日は、今年のクリスマスの12/25です。今回は南北戦争直後を描いた映画で、カート・ラッセルやティム・ロス等が出演します。タイトルの『The Hateful Eight(ザ・ヘイトフル・エイト)』から察するに、群像劇的に8人で憎みあってドンパチするんですかね?

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