映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』フィンチャーは光の魔術師

映画情報


ベンジャミン・バトン 数奇な人生
(原題:The Curious Case of Benjamin Button)

製作:2008年(アメリカ) ジャンル:ドラマ/ファンタジー/ミステリー
監督:デヴィッド・フィンチャー 出演者:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、and more…


【ベンジャミン・バトン 数奇な人生】解説/あらすじ


フィッツジェラルドの短編小説を元に、『セブン』『ファイト・クラブ』のデヴィッド・フィンチャーが映画化。アカデミー賞13部門ノミネート中、視覚効果賞とメイクアップ賞を受賞。
1918年の第一次世界大戦の終わった夜、ニューオーリンズのあるカップルの間に一人の男の子が生まれるが、男の子は老人施設の前に置き去りにされていた。施設を経営する黒人女性のクイニー(タラジ・P・ヘンソン)が男の子を拾い上げて顔を見ると、その顔は80歳の老人のように老け込んでいたが、子供の産めないクイニーは、この子を神の子であると信じ、ベンジャミン(ブラッド・ピット)という名を授けて育てることを決意。医者から長くは生きられないと告げられていたベンジャミンだったが、成長するにつれて老いるどころか若返っていく。1930年、杖をついて歩けるようになっていたベンジャミンは、施設入居者の孫であるデイジー(ケイト・ブランシェット)と運命的な出会いを果たし、2人の人生は互いに交差する…。


【ベンジャミン・バトン 数奇な人生】映画感想/レビュー


第81回アカデミー賞で、視覚効果賞やメイクアップ賞を受賞しただけあり、年老いた80代の男性ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)を、特殊メイクでここまで老けさせるのも凄いですね。
特殊メイクもさることながら、『12モンキーズ』や『ファイト・クラブ』や『イングロリアス・バスターズ』などのどちらかというと変人的な演技も上手いけど、年老いた老人の落ち着きながらも、心が若い故に好奇心に溢れるヤンチャな爺ちゃんを演じられるのも凄いです。
受賞まではいかずとも、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのも頷ける話。
そして老け込んだメイクだけではなくて、若い頃のブラピ、ケイト・ブランシェット共に美しい。
というか、デヴィッド・フィンチャーは光の魔術師ですね。影とか逆行の使い方が非常に印象的でした。
美術賞やら何やらでオスカー受賞してるだけのことはあって、全体的に美しい仕上がりです。
内容的には、『対比』、『衝突』、『すれ違い』、『嫉妬』などを描いた映画なんではなかろうかと思います。
『生と死』、『老と若』、『始まりと終わり』、『男と女』、『光と影』…
普通に赤ん坊として生まれ、普通に老いて行くデイジー(ケイト・ブランジェット)、逆に、80代の姿で生まれ、時間を逆行して若く美しくなって行くという数奇な人生を歩むベンジャミン・バトンは、40台半ばで愛し合い、そしてすれ違って行く…
長い人生を考えれば、ベンジャミン・バトンのタイトルのまんま『数奇な人生』のお陰で、結ばれても平行して時が流れることはなく、片方は老いて、もう片方は逆の時間を流れて行く…
所謂普通の人生の中では、現実的に考えられない話だけれど、映画の中での現実ではそれが現実…
脚本が『フォレストガンプ』と同じエリック・ロスです。要所要所で『フォレストガンプ』的ナ雰囲気もありますね。

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